もう10年くらい前に聞いた事なのですが、時折思い出しては、心がじんわりと温かくなる話を今日は。
一緒に仕事をしていたFちゃんが、前の職場で経験したこと。
Fちゃんが以前働いていた職場には医務室のようなものがあって、週に何回かマッサージ師の方が来ていたそうです。視覚障害のある女性マッサージ師さん。
ある日Fちゃんがマッサージを受けていたところ、その女性マッサージ師さんが
「Fちゃん、なんかあった?」
と聞いてきたそうです。
私が知るFちゃんは、いつもニコニコ明るく可愛らしい女性。
きっとこの日も、そんなFちゃんだったはず。
「どうして?」
とFちゃんが聞き返すと
「Fちゃんのシッポ、下がってる。人間にも見えないシッポがあるんだよ。元気がいい日はピーンと立って、辛い時や悲しい時は下がるの。
Fちゃんのシッポ、今日は下がっているから何かあったかなと思って。」
そう言われたFちゃんは、うわっと泣き出してしまったそうです。
実はその日Fちゃんは、辛い想いを抱えていたけれど、職場では誰にも話さず明るくふるまっていたそうです。
何も話さないのに気づいてくれた女性マッサージ師さんの言葉に、思わず涙が溢れてしまったと。
…そんな話を聞いた昼休み。
私も食堂で泣いてしまいました
。・(つд`。)・。
目に見えていても、気づけないこともある。
心の耳をそっと相手の心に傾けることで、気づけることがあるんだなと知って…。
ふとね、思い出したので聞いてもらいました。
ありがとう…*