* にじいろハッピーらいふ *

ハッピーライフを送るために。色と心の繋がりについて、防災の話をカラーセラピスト&防災士の私が書いています。

孤塁 ~双葉郡消防士たちの3.11~

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2011年3月11日

あの日から

街は色を失った

 

 

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少し前に買った本をようやく読み終えました。

自分の想像を超えた過酷な真実が、そこにはありました。

暖房のきいた部屋で温かな珈琲を飲みながら読むには、あまりに過酷で残酷な真実が。

 

 

 

 

 

孤塁 双葉郡消防士たちの3.11

孤塁 双葉郡消防士たちの3.11

  • 作者:吉田 千亜
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: 単行本
 

 

 

 6隊21名を見送った職員は、「これが最後になるのではないか」と思っていた。自分よりも若い職員が出て行ったことに、「俺の出来が悪かったからだ。」と話す職員もいる。

 雪が降る中、両サイドに職員が並び、敬礼する間を、車両が一台ずつ出ていく。松本剛幸は、出発のこの景色を決して忘れないだろう、きっと特攻隊はこうだったのだろうと思った。そしてもう、二度とこんなことはないだろう、とも。

 

(孤塁 双葉消防士たちの3.11より)

 

 

 

 

 

この本は、著者の吉田千亜さんが、2018年10月から双葉消防本部に通い、福島第一原発事故当時に活動し、現在も活動を続けている双葉郡消防士66人から伺った話をまとめたもので、地震発生時の3月11日から時系列に並んで記されています。

 

 

日本中が衝撃と悲しみに包まれた東日本大震災

地震だけでも大変な状況であるのに、福島をさらなる災難…原発事故が襲いました。その福島第一・第二原発に近い双葉郡の消防で働く消防士さんたちの、過酷で壮絶な活動の記録です。

 

1週間近く不眠不休、食糧の不足、自分の家族の安否すらわからないという状況下での人命救助や避難誘導、救急搬送、遭難者捜索。

そして原発が爆発したことにより、放射能被曝の恐怖にさらされ、周囲からは「汚染者扱い」されながらの活動。

 

「それが仕事」と言ってしまえばそれまでですが、彼らは不死身でもなければ、奇跡を起こせるスーパーマンでもない、私たちと同じように大切な人がいたり大切にしている物や時間がある一人の人間なんですよね。

あの時の悲しみや憤り、責任、重圧それらすべてが過酷な現場で奔走していた彼らだけに背負わされていたかと思うと、なんともやり切れない思いがします。

 

こうしている今も部屋には電気がつき、エアコンで部屋温度がコントロールされ、スマホを充電し…と、現代の生活を維持するのに電力は必要不可欠です。

でも、100パーセントの安心など存在しない非常に不安定な「安全」の上で、私たちはのほほんと暮らしてきたのだなと気づかされました。

 

原発事故はいまだに収束していません

私たち「一市民」に何ができるのかわかりません。

でもまずは真実を知る、そこからではないでしょうか。

知ることにより気づく何か、気づいたことにより出来る何かがあるように思うのです。

皆さんに是非読んでいただきたいと思い、紹介させていただきました。

 

 

 

 

 

ところで。

話は本から逸れますが、国立研究開発法人 防災科学技術研究所のHi-net高感度地震観測網をご覧になったことはありますか?

 

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日本全国広域最新30日間の震央分布図

 

 

 これは一か月の日本で起きた地震です。

〇の大きさはマグニチュードの大きさに比例

〇の色は震源が浅いと赤→震源が深いと青

 

ご覧の通り、日本の地形に沿って震源が広がっています。

私たち日本人は、こういう場所に暮らしているのです。

地震はいつ来るかわかりませんから、いつもいつも怯えて暮らす必要はありません。

しかし備えや心構えはもちろん大切ですし、こういう地質に暮らす上でのエネルギー政策というのはもっともっと真剣に議論されるべきで、私たち「一市民」も、関心を持ち続けていかなければならないと思うのです。

何よりも大切なあなたの命を守るために。

 

 

 

 

読んでくださりありがとうございます