悩めるサンタさん
ある日サンタさんが私のところに来てこう言いました。
サンタ「ななさん、実はワシ最近悩んどるんじゃ。」
なな「まぁ、サンタさん。何をお悩みですか。」
サンタ「今年もワシにとって一年で一番大切なあの日がやってくる。今準備しているところじゃが、毎年毎年赤い服を着てるじゃろ。そろそろみんな飽きたころじゃないかの?」
なな「あら、サンタさんと言えば赤い服。とてもお似合いですよ。」
サンタ「ワシと言えば赤い服かの。ところでなんでワシは赤い服を着ているんじゃろか。」
なな「あら、お好きな色だからじゃないのですか?
サンタ「それがようわからんのじゃ。」
なな「サンタさん。私今ちょこっとググってみました。」
サンタ「ググるってなんじゃ?」
青い服のサンタ
なな「…サンタさん、近すぎ。えーと、ググったところによると、どうやらサンタさんは昔は青い服や紫色の服、茶色の毛皮も着ていたようですよ。」
サンタ「青や紫??」
なな「はい。昔の海外では青や紫、茶色い毛皮を着たサンタさんの絵が描かれたカードが存在していたようです。」
サンタ「ほぉー。青い服、かっこええのぉ。ワシも今年はそれでいこうかのぉ。」
なな「青い服のサンタさん?なんか見た目が寒そうですね。南国の子供たちにならいいかもしれないけど。」
サンタ「ところでワシの先輩たちは青や紫を着ていたのに、いつからサンタといえば赤い服になったんじゃろか。」
なな「先ほどググったところによると、どうやら1931年にコカ・コーラ社のクリスマスキャンペーンのためハドン・サンドブロムという画家が描いたサンタクロース像が世界に広がったらしいです。赤い服、白いお鬚、恰幅のよいお姿のサンタさんね。」
サンタ「ほぉー。そこからずっと赤い服のままなんじゃな。」
やっぱりサンタさんは赤じゃなくちゃ
なな「これは私の勝手な推測なんですけど、青や紫ではなく、赤い服だったからこそ広まったんじゃないかしら。
赤は炎の色。暖炉のような暖かさを感じるわ。
それから、赤は興奮の色。ほら、闘牛に使われる赤い布は、牛じゃなくて観客たちを興奮させるために使うって言うじゃない。牛は色を識別できないものね。サンタさんが赤い服を着てプレゼントを届けに来るのを想像したら、子供たちがきっとワクワクして興奮するわ。
そして赤は生きるパワーをもたらす色。きっと子供たちに元気と希望を与えてくれているのよ。」
サンタ「なるほどのぉ。たしかに青や紫だとなんだか寒そうだし、見てると気持ちも妙に落ち着いてくるから、ハッピープレゼントを届けるクリスマスイベントには赤のほうが向いているかもしれんのぉ。」
なな「そう。だからね、今年もいつも通り赤い服のサンタさんでいいと思うわ。とっても似合っていて素敵だもの。」
サンタ「そうかの?なんだか燃えてきたぞ、ななさん!今年もがんばるぞよ!」
*
もうすぐ小さな子供たちにとって楽しみなイベントがやってきますね。
我が家の次女、小さい頃ちょっと変わったものをよく注文してきていました。
一番「え(・・?」と思ったのが
「分銅」
分銅って、理科の実験に使う重さを量るアレです…。
上皿天秤はいらない、分銅だけほしいと。
ネットで探しましたが、案外高くてびっくり!なんとか子供用の安い分銅を探しプレゼントしました。
もちろん喜びましたよー。
高校三年になった今、「そういえば分銅どうした?」と聞いてみたら、
「多分部屋のどこかにある。」ということでした(;'∀')